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【2022年最新版】終末期ケア専門士とはどんな資格?試験の概要について解説します

仕事をしている中で、「もっと終末期ケアについて学びたいけど、どうやって勉強したら良いのか分からない」と悩んだ経験はありませんか?

実は、終末期ケアの勉強にピッタリな資格があるんです。

2020年に日本終末期ケア協会(JTCA)から終末期ケア専門士という認定資格が新設されました。終末期ケア専門士とは、根拠に基づいたケアの実践を行い、患者・利用者さんの一番近くで支える人【臨床ケアのスペシャリスト】を目指す資格です。

この記事では、終末期ケア専門士とはどのような資格なのか解説していきます。

終末期ケアに興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみて下さい

目次

終末期ケア専門士とは

・終末期ケア専門士は、2020年に日本終末期ケア協会(JTCA)が出した民間資格

日本終末期ケア協会HPはこちら

臨床ケアにおけるスペシャリストを育成する

・本人、家族へのケアを中心に、終末期ケアの基礎からしっかりと学ぶことができる

・終末期において欠かせない倫理観の育成も目指す

臨床ケアにおけるスペシャリストとは

・エビデンス(根拠)に基づいたケアの実践を行い、患者・利用者さんの一番近くで支える人

終末期ケアのエビデンス・・・?

終末期ケアにおけるエビデンスはまだまだ
確立されていない部分も多いのが現状です

・対象にとって必要なケアは個人差があり、必ずしもエビデンスが有効な手段であるとは限らない

・しかし、エビデンスを知った上でケアの引き出しを増やすことは個別性のケアの実践に繋がる

これは終末期ケアだけでなく、日常的なケアでも大切な考え方ですね

倫理観の育成

・終末期ケアでは、答えが明確に出せない問題も多く、解決方法を見出すことが難しい事例もある

→ケアする側の倫理観が大切になる

・「お互いの違いを認める」「ありのままを受け入れる」「ケアをする自分自身のことも認める」感性を養う

終末期ケア専門士は3段階のステップアップ式

・終末期ケア専門士→終末期ケア上級専門士→JTCAアドバンスインストラクターの3段階構成となっています

終末期ケア上級専門士

・チームマネジメントにも力を発揮できる役割モデルを目指す資格

・チーム管理、下位者教育などを通して、組織と人を「育む人」を育成

・教育・リーダーシップ・対人コミュニケーション・問題解決能力・分析力・ストレスマネジメントなどについて学習し、チーム運営をするうえで必要なマネジメント能力を養う

チームマネジメントで一番大切なことは「自分を知ること」!

・感性の豊かさと論理的視点を兼ね備える役割モデルを目指す

JTCAアドバンスインストラクター

・医療・介護従事者のみならず、社会的な役割をもって、終末期ケアを「伝える人」を育成

・自分とは違う職種のアドバンスインストラクターと協働し、病院・施設・地域等において、勉強会や研修の企画・運営を行うことが出来る

・JTCAに届いたアドバンスインストラクター宛の仕事の依頼を受けることができる

・JTCA内の『コアメンバー』に昇格できる

◎コアメンバーとは
JTCAの学習プログラムなどについて企画・運営に携わる役割を担う人

終末期ケア専門士は役に立つ?

・現在日本は高齢化社会となっており、今後も進行していく

・医療者だけでなく、多くの人が「身近な人の死」に関わることになる

・終末期ケア専門士は、多死社会に向かう日本に必要な資格となる

・病院だけでなく施設、在宅でも看取りを行うようになると考えられる為、ケアの質向上に繋がる資格

これは需要がありそうな資格・・・!

受験資格は?

医療・介護等の「国家資格」と「実務経験年数」が条件となる

〇実務経験年数2年以上

  • 医師
  • 歯科医師
  • 看護師
  • 保健師
  • 薬剤師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士
  • 臨床工学技士
  • 歯科衛生士
  • 管理栄養士
  • 介護支援専門員
  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士
  • 公認心理士
  • 救急救命士
  • 放射線技師
  • 介護福祉士(介護士として実務経験が合算して3年以上。)

〇実務経験3年以上

  • 栄養士
  • 准看護師
  • 臨床心理士
  • 音楽療法士
  • 介護福祉士(実務者研修終了証のコピー提出が必要。)

終末期ケア専門士の受験スケジュールと内容

・試験は年に1回行われる

申込期間2022年4月1日(金)~受付開始
試験実施日2022年10月11日(火)~2022年10月31日(月)
合否の結果発表12月

試験の内容は?

・出題範囲:終末期ケア専門士 協会認定テキスト及び時事問題(協会HPのJTCAゼミ等)

・問題数:90問

・出題形式:択一または択多問題

・試験時間:90分

出題範囲の公式テキスト内容

目次
1.概論7.スピリチュアルケア
2.終末期におけるチームケア8.グリーフケア
3.日常生活を支えるケア9.看取り期のケア
4.身体症状とそのケア10.終末期を取り巻く社会資源
5.意思決定支援11.疾患別終末期ケア
6.家族ケア

試験会場

・CBT方式(パソコン試験)で行われる

事前に予約した会場で、パソコンを使用し試験を受けます。

※試験会場は全国260か所にテストセンターがあります。

パソコン試験は、選択肢をマウスでクリックする試験です。

パソコンが苦手な人でもクリックさえできればOK!

合格状況

↓過去の試験合格状況はこちら↓

試験受験者数合格者数合格率
第1回(2020)2,310人1,516人65.6%
第2回(2021)3,775人2,623人69.5%

約7割の人が合格!

かかる費用

・受験料:10000円

・テキスト料:4500円

・登録料:10000円

・更新料:5000円(3年ごと)

・ココリンク会費:月額500円

ココリンク:資格認定登録者のみ利用できる協会専用の動画配信システム
※終末期ケア専門士は更新が必要!更新には必要な単位があり、単位取得の為には
ココリンクの登録が必要です

その他に、
・ワーク&予想問題集
・Web講習
・模試
もあります

まとめ

2020年に出来た民間資格「終末期ケア専門士」。

まだまだ認知度は低いですが、人の最期に関わる医療従事者は

勉強しておいて損はないと思います。

公式テキストは、終末期ケアの基本が網羅的に書いてあるので

興味のある方はぜひ活用してみて下さいね!

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